スペース表現領域は、
女子美術大学の杉並キャンパスを拠点とする
「アート・デザイン表現学科」に
2024年4月より新たに開設した、
空間表現について学ぶ領域です。
「人と空間」を中心に据え、
空間と人との原初的な関わりからサイバー空間まで、
様々な空間の体験について学びます。
また、同じアート・デザイン表現領域に属する
「メディア表現領域」「ヒーリング表現領域」
「ファッション表現領域」
「クリエイティブ・プロデュース表現領域」と連携し、
5領域の知見を融合した新たな領域を開拓し、
多様化する社会のなかで
柔軟に活躍できる人を育てます。
アナログ空間とデジタル空間、アートとデザインを横断し
空間にまつわる様々なジャンルを学びながら、幅広い視野と自らの表現を築き上げていきます。
代表的な一例です。ほかにも様々なことを学べます。
「空間」とはそもそもなんでしょう? 森の陽だまりからカーテンの裏側まで、空間の始まりについて考えます。
物が縦に並んでいる状態と横に並んでいる状態で、その空間の経験は同じでしょうか? 日常の様々な場所に隠れている空間の表情について考えます。
日常と非日常の境目はいったいどこにあるのでしょう? 普段の生活の景色も彩り豊かにするような、知覚を刺激し没入させる空間の可能性を探ります。
「教職課程」として定められた
科目の単位を修得することで、取得が可能です。
「学芸員養成課程」として定められた
科目の単位を習得することで、取得が可能です。
九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒業後、株式会社GK設計に入社。プロダクト、サイン、インテリアに携わる。その後、東京大学新領域創成科学研究科環境学専攻社会文化環境コースにて、屋外での物理的環境と人間の行動についての研究を行う。在職中の主要実績として丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/丸亀市立図書館家具サイン実施設計、新型郵便ポスト開発、仙台市歩行者系サイン整備計画等がある。
ノルウェー王国ベルゲン芸術デザイン大学芸術学部修士課程修了。光州ビエンナーレ(2014年/韓国光州)、札幌国際芸術祭(2014年/札幌)ほか多数で作品を発表。ロンドン、台湾での活動を経て、2018年から2019年にかけてポーラ美術振興財団在外研修員としてモスクワに滞在。風景と人との対話を生む環境インスタレーション作家として活動するほか、舞台美術、空間デザイン、インスタレーション、パフォーマンス等も手がける。
スペース表現領域は新しい体系で空間の概念を捉え、歴史的文脈や人間の本質と向き合いながら、多様な角度から空間の創造性を拡張し、豊かな社会を構想することのできるスペースクリエイター/プロデューサーの育成を教育目標とする。
教育目標に到達すべく、以下のカリキュラムを編成する。
【知識・理解】(教養力・基礎的専門性)
空間を取り扱うのに必要となる基礎的概念や技量(人間工学、製図、モデリング等)を習得し、スペース表現領域が柱とする「プリミティブスペース」「テンポラリースペース」「イマーシブスペース」の3つの空間概念について学ぶ科目を設置する。
【関心・意欲・態度】(主体性・開拓力・チームワーク・柔靭性)
領域横断型プロジェクトやゼミナール形式の授業を通して、課題に主体的に取り組む姿勢、多様な人々と協働する姿勢、複眼的に空間の概念を捉える力を養う科目を配置する。空間の概念を深め独創的な表現を追求することで自己実現を図る意欲と、将来を展望し自律的に学び続けることができる力を養う科目を配置する。
【思考・判断】(総合的判断力・創出力)
空間の原初から未来について考察し理解を深めることにより、多様な角度から空間の創造性を思考、発想する力を養う科目を配置する。
【技能・表現】(創作力・実装力)
専門性を深く研究しつつ、他分野との中間領域を展望することで独自の表現力、表現技法を養うための科目を設置する。
女子美術大学 芸術学部
アート・デザイン表現学科 スペース表現領域
東京都杉並区和田1-49-8
女子美術大学 杉並キャンパス
東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅下車 徒歩8分
(新宿から東京メトロ丸ノ内線で15分)