この度、スペース表現領域と環境デザイン専攻の共同企画として、ブルノ工科大学(チェコ)のラデック・トマン 先生をお招きし、オープンレクチャーを開催します。
レクチャーは異なるテーマについて、2日に分けて開催します。
聴講希望の方はぜひ予約フォームから予約してご参加ください。
レクチャー1 / チェコの建築を知ろう!
「チェコの建築とその概念的アプローチ:ラウムプランからランププランへ」
日時:2025年8月18日(月) 10:00〜12:00
場所:女子美術大学 杉並キャンパス 2号館 2212教室(予約状況により教室が変更になる場合があります)
言語:英語(英日通訳あり)
進行:スペース表現領域 西田秀己
参加資格:どなたでも
入場:無料(要予約)
予約フォーム:https://forms.gle/B9nD3yetpiJiiPGS6
人口1,000万人強のチェコ共和国。その国土は日本のおよそ5分の1と言われ面積としては広いわけではありません。しかし建築をはじめとするその文化的な貢献は世界にとって非常に重要なものです。本講義では20世紀から21世紀初頭までのチェコにおける象徴的な建築作品を紹介しながらチェコ建築の動向を探索します。旅は、1930年に完成したアドルフ・ロース設計のヴィラ・ミュラーから始まり、2009年にHŠHアーキテクツ設計により完成したヴィラ・ヘルミナで幕を閉じます。前者には、ロースの革新的な建築概念であるラウムプランの体現を見ることができ、後者ではランプ(傾斜)そのものが空間を特徴づける重要な要素となっています。他にも様々な事例を紹介しながら、チェコ建築を形作る革新的な建築概念とその世界的な影響について検証します。
レクチャー2 / 野生の視点で都市を見る!
「都市とその未利用地について」
日時:2025年8月19日(火) 10:30〜12:00
場所:女子美術大学 杉並キャンパス2号館 2212教室(予約状況により教室が変更になる場合があります)
言語:英語(英日通訳あり)
進行:スペース表現領域 西田秀己
参加資格:どなたでも
入場:無料(要予約)
予約フォーム:https://forms.gle/B9nD3yetpiJiiPGS6
都市開発、景観保護、そして土地管理は、現代の最も差し迫った課題の一つです。都市の内には空き家があり、未活用空間や広大なブラウンフィールドが存在するにもかかわらず、郊外には新たな衛星集落が次々と出現しています。こうした事実を見ると、私たちは本当に土地を効率的かつ持続的に利用しているのか?私たちは真に住民の役に立つ都市を設計しているのか? といった疑問が浮かび上がります。現代都市の成長パターンを駆動するものが何であり、それは社会的、経済的、そして生態学的にどのような影響を与えているのでしょうか?本講義では、建築家と都市計画者が、複雑な学際的アプローチを通じて、より意義深く持続可能な都市開発をどのように促進できるかについて考察します。
ラデック・トマン
女子美術大学 外国招聘特別講師
建築家、ブルノ工科大学建築学科 国際担当副学部長
都市の未利用地と自然生態系との関係について読み解きながら、人間の都市開発活動を野生の視点で観察することで、その持続可能な方途を探る建築・都市研究者。